豊かな未来をこの手につかむ ~お金の基礎知識~

これは皆さんの生活を豊かにする為に必要なお金のお話です。皆さんの知識が一つ一つ積み上っていくように分かりやすくお伝えできればと思います。

覚えておくべきお金の知識<4.72の法則>

f:id:ippome:20210522220105j:plain


 お金が2倍になる!?

 そんな話を聞いたら誰もがうれしくなるでしょう。

 

 残念ながら今回はお金が2倍なる方法ではありませんが、2倍になる条件を知る方法をお伝えしたいと思います。

 

 それは、複利で増える場合の年利がわかっていれば、その銀行にどのくらい置いておいたらそのお金が2倍になるかを簡単な計算で導き出せるの方法なのです。

 つまり、 72の法則であらわせられます。

 

f:id:ippome:20210522220721j:plain

  日本にも郵貯に貯金をすると年利12%という時代もありました。

 1975年や1981年あたりです。この頃は平均年利8%くらいが1990年くらいまで続いていたのです。

 その当時は、72の法則を使えば

 72÷8%=9年 なので

なんと9年間預けておけば、倍々と雪だるま式にお金が増えていったのです。

 

 その当時を経験している世代が、お金は貯金しておくのが正解と実感し、貯金、貯金と教育をしていたことも日本人が世界の他の国に比べてもとにかく貯金が好きな民族になっている所以かもしれません。

 

  しかし、時代は変わって今の日本はメガバンクでも年利0.001%という時代です。

 ここでも72の法則を使って計算すると

 72÷0.001%=72,000年!!!

 

 いくら長寿の国、日本でもさすがにこれほど長く生きれる人間はいないですよね。以前の常識はその当時は正解ですが、今は正解ではありません。

 

 72の法則を使って計算しがいのあるほどの、複利を活かせるお金の置き場所を考えた方がいいと思いませんか?

 

<編集後記>

 そんなに年利の良い銀行はどこを探せばあるのでしょうか?

 そんなところが日本にあるわけないよ!

と思う方……。  ピンポン!「正解です。」

覚えておくべきお金の知識<3.複利>

f:id:ippome:20210517232503j:plain

雪だるま!?

 雪玉は転がすとどんどん大きくなっていきます。これが「雪だるま式」と言われる増え方です。

 

 借金の利子がすごい勢いで増えていくことを形容して使いませんか? 日本は、借金は複利計算でどんどん増えて、銀行に預けた貯金の利息は単利が多いという悲しい状態になっています。

 

 しかし、お金の預け場所を見極めて複利を味方につけることができれば、あなたの資産も効率よく増えていくのです。

 

複利の力

 単利と複利について以下の図をご覧ください。

分かりやすいように年利10%で500万円を預けた場合の単利と複利の違いを表しています。

f:id:ippome:20210517234337j:plain

 

 単利とは、最初の500万円のみに×10%を積み上げていく利息の付き方で、積み上がった利息は次の利息計算には含めません。それに対し複利は、毎回の利息も含めた合計に対して×10%を積み上げていくので×10%をする元金自体も増えながら加速度的に増していきます。それゆえに単利とは徐々にその合計金額の開きが大きくなっていきます。

 

 図の例では、30年の時間かけた場合に500万円が、単利運用と複利運用の違いで約6,724万円の差にまで広がっていることがわかります。

 

この差は凄いと思いませんか?

 

 アインシュタインは、この複利を「人類最大の発明」と言っており、また、世界的な投資家のウォーレンバフェットも、「複利には時間が必要!早く気が付いて複利を働かせることが大切」と言っています。

 

 現在の日本でメガバンク普通預金に貯金をしても、たった0.001%しか付きません、定期でも1桁はマシになる程度と言うくらいです。折角、複利の凄さを知ってもどこで活かせばいいのか?と思う人も多いでしょう。

 

 そのあたりも、記事を進めるごとに少しずつヒントを出していきますので楽しみにしていてください。

 

<編集後記>
 「複利」という言葉自体は多くの人が知っていると思いますが、複利の力を使うとどのくらい増えるかという本当の実力をきちんと理解をしている方は少ないように感じます。

 記事内の図の中の表にあるように、ご自分の現在の資産が、もし年利10%の複利で増えるところに預けたとしたら、10年、20年、30年を想定して×1.1を10回、20回、30回と電卓をたたいてみると元の資産が何倍にも増えていくことが実感できると思います。

是非に電卓片手に計算をしてみるといいと思います。

覚えておくべきお金の知識<2.ドルコスト平均法>

f:id:ippome:20210516173014j:plain

 

 今日の知識は、ドルコスト平均法です。

 これは相場変動の状態に関係なく決めた一定の金額を一定の周期で規則的に継続して買い進めていく方法です。

 

ドルコスト平均法とは

 以下の図のように相場で変動するものはタイミング(買い時や売り時)や、どのくらい売買するかという個々の采配によって最終成績である損得が大きく変わるように感じている方が多いのではないでしょうか?

 それは、皆さんが投機をするようなイメ―ジしか持っていないために、一か八かというように感じてしまうのです。

 

 投資の場合、様々な不確定要素からくるリスクを少なくするため長期・分散・積立という考え方があります。ドルコスト平均法は、長期的な積立をする際にリスク回避をして投資を進めていく方法の一つです。

 

 それは冒頭と繰り返しになりますが、すなわちドルコスト平均法を使った買い方のポイントは、一定の金額を一定の周期で規則的に継続していくことなのです。

 

f:id:ippome:20210516203639j:plain

 この図では、一定金額(1万円分)を一定の周期(毎月購入)で10年間継続した場合を示していますが、買い始めた当初より下がり始め、4年目だけは1万円より値上がりしましたが後は1万円以下を推移して最終的な相場の価格は8000円/1株になっています。

 

 こんな状況で本当にリスクが回避され、きちんと利益が増えているか検証してみましょう。

 

 この図の場合の利益を計算してい見ますと、

先ず、10年間の投資総額は、1万円×12か月×10年=120万円でした。

そして、この期間の取得株数は 

  •  1年目は1万円で1株が変えて合計12株
  •  2年目は1株が5000円に下がったので1万円で2株買えて合計24株 
  •  同様に3年目1.66株、4年目0.83株、5年目17.14株……

 そして、10年間で約230株になっています。

 ゆえに今回の最終成績は、取得株数×10年目の株単価から計算できるので

   230株×8000円=184万円

となり、総出資額120万円との差額で64万円の利益が得られ約1.54倍に増えた状態になっています。

 

きちんと増えていましたね。

 

 ちなみに、先ほど皆さんが勘違いし易いイメージの同額を投機した場合も確認しますと、こちらは投機ですので1年目の1株1万円の状態の時に120万円を投じて120株を購入したという考え方なります。

 そして10年間の株の保持数は変わらず120であり、10年目の価格は8000円なので

   120株×8000円=96万円

となり、総出資額120万円との差額で24万円の損になり元本が10年かけて8割に減ってしまった状態になるのです。

 

 どうでしょうか?ドルコスト平均法を使って積み立てる場合、相場で運用益が変化する株や投資信託やファンド等で運用される場合でも、長期的な積立で資産形成をしていれば、一時的な相場の崩れたとしても、その分は株価等が下がり株がたくさん買えるため安心して一定額を継続して積み立ていけるということがお分りいただけたと思います。

 

 さらに付け加えると、経済的なショックでの一時的な値下がりであっても、慌てて積立ててきた資産を値下がりしているタイミングで安易に清算するような行為はやってはいけません。

 

 自らの手で損を確定してしまうことになりかねないからです。

 

 運用先がどういうものかを理解した上で的確に判断し対応してください。くれぐれも慌てて清算しない方が良いと思います、経済が回復してくることを待った方が賢い選択になる場合がほとんどだと思います。

 なぜならマクロ見た世界経済的には、世界人口の増加とともに経済は成長し続けているので、世界経済が一旦落ち込んでもいずれ回復の方向に進むだろうと私は考えています。

 

長期・分散・積立という投資の方法を知る中で、ドルコスト平均法を理解して活用していくことをお勧めします。

 

<編集後記>

少し難しかったかもしれませんが、きちんと理解し、活用することで、安心に基づいた投資を行っていけると思います。

 

ヒヤヒヤしながら大切なお金を預けていては気持ちも落ち着きませんからね。

次回の知識も重要ですのでお楽しみに!

覚えておくべきお金の知識<1.パーキンソンの法則>

f:id:ippome:20210516165409j:plain

 

 お金を貯めようと考えるときに知っておく必要がある法則の一つがパーキンソンの法則です。これは「支出の額は収入の額に達するまで膨張する」というものですが、どういうことか知った上でお金と付き合っていく必要があるのです。

 

パーキンソンの法則

 「支出の額は収入の額に達するまで膨張する」とはどういうことか?

 

 私たちは給料をもらって生活費をその中から使っていますが、年収が高くなれば人間は自然と生活レベルを上げてしまい生活費を増やしてしまうのです。

 例えば年収300万円にから見れば、より年収の多い年収500万円の人はその分貯蓄が多くできるかというとそうとは限りません。これが800万円になっても同じことが言えます。

 

 これは、生活レベルを上げて貯蓄ができないあなたが悪いと言っているのではなく、そこには、自然にそうしてしまう心理状態や無意識行動があるということを理解することが重要なのです。

 

 これを理解して行動を変えると自然に貯金を殖やすことも可能です。

 分かりやすく説明すると、以下の①と②はどちらが貯蓄する行動として良いか、パーキンソンの法則を落とし込んで考えると直ぐにわかりますよね。

 

収入ー支出 ⇒ 残りを貯蓄

収入ー貯蓄 ⇒ 残りを支出に充てる

 

もちろん正解は  です。

 お金を貯めるなら、収入が入ったらできれば自動的な仕組みで貯蓄へお金が回るようにすると、知らないうちにお金が貯まっているくらいの感じで着実に貯まっていきます。

 

<編集後記>

 パーキンソンの法則はお金を貯める為の心構えとして理解いただくといいと思います。

 収入が増えたり、お金が貯まってきていると使いたくなるものだということがわかっていれば、適切に必要なものとそうでないものを振り分けてお金をいい形で活用で来るのではないでしょうか。

覚えておくべきお金の知識<0.アジェンダ>

f:id:ippome:20210516161059j:plain

 

 前回の投稿を読んでいただいた方は、老後資金の金額がイメージできたことで、老後資金を貯めておく必要性を感じていただけたのではないかと思います。

  しかし、老後資金を貯めていくにあたって「何から手を付けたらいいかわからない??」と感じていませんか?

 

 私がおススメするのは、まずはお金の基礎知識を身につけたから行動へと進めるということです。安易に情報をとって変な詐欺まがいのことに巻き込まれては何もしなかった方がまだましだったと後悔しかねません。

 

 そこで、これからの投稿ではまずは以下の基礎的なお金に関する特性や考え方・法則などをご紹介していきたいと思います。聞いたことがあるけど詳しく特徴がわからないという方も復習のつもりでもう一度目を通しておいていただければより知識が深まると思います。

 

〇覚えておくべきお金の知識

  1. パーキンソンの法則
  2. ドルコスト平均法
  3. 複利
  4. 72の法則
  5. インフレ
  6. 円安

次回からの投稿を楽しみにしてください。

 

<編集後記>

 お金にかかわらず初めてのことやわからないことに取り組むには、基本的なことを学ぶことが重要になります。

 

 例えば、冬にスキーやスノーボードを始める場合にもいきなりリフトに乗って行っても滑れるわけではありません。中には自己流でやっても上手くなる人はもちろんいますが、できれば最初からスクールに入って始めた方が基礎が身について大きな怪我をすることもなくしっかり上達していきます。

ゴルフとか料理とかも同じではないでしょうか?

 

お金のことだって同じです!人生とって大切な役割を果たすお金については余計に基礎からしっかり勉強して判断できるようにしておいて損はありませんよね。

老後資金ははどのくらい準備すべきか? 

f:id:ippome:20210516143327j:plain

 

 ライフプランを考える中では、結婚・教育資金・老後資金等のお金のかかるイベントはいろいろありますが、年齢の若いうちから時間をかけて準備をしておけるのが人生の集大成でもある老後ではないでしょうか?

 その時に健康時間お金があれば、満足いった人生と思えるに違いありません。

 

 しかし、若い時にはそんな先のことは考えなくてもと思いがちなもの事実です。

 そこで今回は、年を取ってから後悔しないように、ザックリと皆さんがイメージを持てるようにまとめてみたいと思います。

 

〇毎月の生活費から計算する必要金額

 夫婦2人で最低限の日常生活をするのに必要な金額の目安は約22万円と言われていますが、これに対し多くの人が望む豊の老後生活の必要金額が約35万円とも言われています。

 

 ここでは間をとって夫婦二人がそれなりに満足できる生活を送るための金額を仮に30万円/月と設定した場合でシミュレーションすると以下のようになります。

 

f:id:ippome:20210516154117j:plain

 注)資料の一部は、平成31年4月金融庁作成の「人生100年時代における資産形成」より抜粋しました

 

 上図は年金受給も想定に入れてありますが、これからはどんどん厳しくなるといわれています。

 夫婦2人ので毎月30万円が必要となると想定した場合に25年間で9000万円かかるということは、若いうちにそれなりに貯蓄をしておくか、65歳以上も安定した年金以外の収入がないとかなりやりくりが難しいことが予想されるのです。

 

<編集後記>

 基準となる年数や金額の考え方で必要な金額変わってきますので、この考え方を使ってご自分に合わせて考えてみるとより実感がわくと思います。

 

自分のライフプランについてはできるだけ早いうちに1度は考えてみると、ご自分の人生設計に必ず役立ちますので、是非、考えてみてください。

豊かな未来をこの手でつかもう!

f:id:ippome:20201220201759j:plain

 初めまして。

 ファイナンシャル・プランニング技能士(いわゆるFP)のHajimeと申します。

 

 私,は平凡なサラリーマンとして25年以上の間、お金の勉強をしないまま過ごしてきました。

 

 そんな私ですが、息子の教育資金と私たち夫婦の老後資金の悩みから、本格的にお金と向き合い勉強することを通して得たたくさんの知識を、皆さんにわかりやすくお伝えすることで、より多くの人にお金についての基礎知識をつけてもらいたいと思いこの宇ブログを始めました。

 

そして基礎知識を身につけられた皆さんには、日本国内だけにとどまらないグローバルな解決法も紹介していきたいと思います。

 

当面の投稿の内容は、以下のように進めていきたいと思います。

  1. 老後資金ははどのくらい準備すべきか? 
  2. 覚えておくべきお金の知識
  3. ここが変だよ日本人
  4. 世界に目を向けよう
  5. お金持ちになるには

皆さんと一緒にお金の基礎知識を勉強していき、豊かな未来をこの手につかんでいきましょう!!

 

<編集後記>

初めての投稿、緊張しました(^^;

週に1~2記事ずつくらいは投稿していきたいと考えています。

みなさん宜しくお願い致します!