覚えておくべきお金の知識<3.複利>
雪だるま!?
雪玉は転がすとどんどん大きくなっていきます。これが「雪だるま式」と言われる増え方です。
借金の利子がすごい勢いで増えていくことを形容して使いませんか? 日本は、借金は複利計算でどんどん増えて、銀行に預けた貯金の利息は単利が多いという悲しい状態になっています。
しかし、お金の預け場所を見極めて複利を味方につけることができれば、あなたの資産も効率よく増えていくのです。
〇複利の力
単利と複利について以下の図をご覧ください。
分かりやすいように年利10%で500万円を預けた場合の単利と複利の違いを表しています。
単利とは、最初の500万円のみに×10%を積み上げていく利息の付き方で、積み上がった利息は次の利息計算には含めません。それに対し複利は、毎回の利息も含めた合計に対して×10%を積み上げていくので×10%をする元金自体も増えながら加速度的に増していきます。それゆえに単利とは徐々にその合計金額の開きが大きくなっていきます。
図の例では、30年の時間かけた場合に500万円が、単利運用と複利運用の違いで約6,724万円の差にまで広がっていることがわかります。
この差は凄いと思いませんか?
アインシュタインは、この複利を「人類最大の発明」と言っており、また、世界的な投資家のウォーレンバフェットも、「複利には時間が必要!早く気が付いて複利を働かせることが大切」と言っています。
現在の日本でメガバンクの普通預金に貯金をしても、たった0.001%しか付きません、定期でも1桁はマシになる程度と言うくらいです。折角、複利の凄さを知ってもどこで活かせばいいのか?と思う人も多いでしょう。
そのあたりも、記事を進めるごとに少しずつヒントを出していきますので楽しみにしていてください。
<編集後記>
「複利」という言葉自体は多くの人が知っていると思いますが、複利の力を使うとどのくらい増えるかという本当の実力をきちんと理解をしている方は少ないように感じます。
記事内の図の中の表にあるように、ご自分の現在の資産が、もし年利10%の複利で増えるところに預けたとしたら、10年、20年、30年を想定して×1.1を10回、20回、30回と電卓をたたいてみると元の資産が何倍にも増えていくことが実感できると思います。
是非に電卓片手に計算をしてみるといいと思います。